2024年度入試 私立歯学部偏差値ランキング、駿台予備学校と河合塾の比較

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私立歯学部偏差値ランキングの見方と注意点

 

河合塾は来年1月からの、2024年度私立歯学部一般選抜に向けた「私立歯学部偏差値ランキング」の第一弾を、5月に発表していました。
駿台予備学校の「歯学部偏差値ランキング」の発表が待たれていましたが、ようやく発表されました。

 

駿台予備学校や河合塾が発表する私立歯学部の偏差値ランキングは、年明けの一般選抜（一般入試）のボーダーライン偏差値を表したものです。
多くの私立歯学部受験生は、一般選抜の前に学校推薦型選抜（推薦入試）を受験しますが、私立歯学部偏差値ランキングは一般選抜のボーダーライン偏差値を示すもので、学校推薦型選抜の難易度を示すものではありません。
そこは注意してください。

 

例えば、日本歯科大学生命歯学部一般選抜のボーダーライン偏差値は、駿台予備学校も河合塾も私立歯学部のトップグループとなっています。
昨年の日本歯科大学生命歯学部の学校推薦型選抜（推薦入試）は、66名が受験し64名が合格しています。
66名が受験して不合格者はわずか2名です。
河合塾が日本歯科大学生命歯学部推薦の偏差値を出すとしたら、まず間違いなく「BF」とするでしょう。

 

河合塾のボーダーライン偏差値の下限は偏差値35.0ですが、河合塾の「BF」とは、「ボーダーフリー」ということで、「不合格者が極めて少ないためにボーダーラインを設定出来ない」という意味です。
「偏差値35.0に届かない」と考えていいでしょう。

 

日本歯科大学生命歯学部一般選抜の偏差値はトップグループにもかかわらず、推薦入試の偏差値は間違いなく、偏差値35.0に届かない「BF」となるでしょう。

 

このように、私立歯学部受験では一般選抜と学校推薦型選抜の難易度に大きな違いがあることもあります。
「私立歯学部の偏差値」は、「私立歯学部推薦の難易度と同じ」とは異なる場合もありますので、注意してください。

 

 

大きく違う！駿台予備校と河合塾の「私立歯学部偏差値ランキング」

 

さて、一般選抜の難易度を表した私立歯学部の偏差値ランキングですが、駿台予備学校の偏差値ランキングと河合塾の偏差値ランキングでは、かなり違いがあります。

 

駿台予備学校は、「日本大学歯学部A方式と日本歯科大学生命歯学部前期と愛知学院歯学部前期Aの偏差値は同じ」としています。
一方で河合塾は、「日本大学歯学部A方式と日本歯科大学生命歯学部前期は同じ偏差値、しかし愛知学院大学歯学部前期Aの偏差値は日本大学、日本歯科大学の偏差値より10低い」としています。

 

「愛知学院大学歯学部の難易度は日大や日本歯科大と同じなのか、それとも日大や日本歯科大に比べ、大きく低い難易度なのか」受験生の皆さんは当惑してしまうと思います。

 

私立歯学部の偏差値は、受験者数が少ないことからブレが出てしまいがちです。
そのことを分かった上で、歯学部の偏差値を見て下さい。
なお、河合塾と駿台予備学校の私立歯学部偏差値ランキングを動画で比べていますので、そちらもご覧ください。

 

動画はこちらです。
https://www.youtube.com/watch?v=rcCJR8zegvc

 

 

私立歯学部全体の難易度は上がったのか？下がったのか？

 

さて、「駿台予備学校と河合塾の私立歯学部の偏差値は、大学によって大きく異なることもある」ということはご理解いただけたと思います。

 

しかし、「私立歯学部全体の難易度は前年に比べ上がったのか？下がったのか？」についても駿台予備学校と河合塾では真逆になっています。

 

駿台予備学校の私立歯学部偏差値ランキングを前年のランキングと比べると「私立17歯学部のうち、前年に比べ難易度（ボーダーライン偏差値）が上がった歯学部は13歯学部。4つの私立歯学部は難易度に変化なし」としています。
4分の3の歯学部が難易度アップで、難易度が下がった歯学部はありません。
はっきりと「私立歯学部の難易度は上がった」となります。

 

一方、河合塾の私立歯学部偏差値ランキングを前年と比べると、難易度が上がった歯学部はありません。
しかし5つの歯学部の難易度（ボーダーライン偏差値）が下がり、12の歯学部は前年と変化なし、となっています。
河合塾は「私立歯学部の難易度は若干下がった」としています。

 

「私立歯学部の難易度は前年に比べ上がったのか、下がったのか」、も駿台予備学校と河合塾で全く逆の見解になっています。
これほどの見解の相違は珍しいものです。

 

河合塾も駿台予備学校も今後、何回かボーダーライン偏差値の変更があります。
注意して見て行き、変化があればこのサイトでお伝え致します。

 

 

駿台予備学校の私立歯学部偏差値ランキング　2023年6月版

大学	偏差値	前年度
東京歯科大学　1期	50	49
昭和大学　1期	50	49
大阪歯科大学　前期	49	49
日本大学　A方式	47	46
日本歯科大学生命歯学部　前期	47	46
愛知学院大学　前期A	47	47
北海道医療大学　前期スタンダード	46	43
明海大学　A	45	45
日本大学松戸歯学部　A　1期	45	43
神奈川歯科大学　1期	45	43
朝日大学　1期	45	43
日本歯科大学新潟生命歯学部　前期	44	42
岩手医科大学　前期	43	43
奥羽大学　1期	43	42
鶴見大学　1期	43	42
松本歯科大学　1期	43	42
福岡歯科大学　A日程	43	42

 

 

 

河合塾の私立歯学部偏差値ランキング　2023年と2024年の比較

大学	2024年度入試	2023年度入試
東京歯科大学　1期	55.0	57.5
昭和大学	52.5	52.5
日本歯科大学生命歯学部　前期	47.5	50.0
大阪歯科大学　前期	50.0	50.0
日本大学歯学部　A方式	47.5	47.5
日本歯科大学新潟生命歯学部　前期	42.5	42.5
日本大学松戸歯学部　A1期	BF	42.5
愛知学院大学　前期A	37.5	40.0
明海大学	40.0	40.0
朝日大学	37.5	37.5
神奈川歯科大学	35.0	37.5
松本歯科大学　1期	37.5	37.5
北海道医療大学　前期スタンダード	35.0	35.0
岩手医科大学	35.0	35.0
奥羽大学	35.0	35.0
鶴見大学	35.0	35.0
福岡歯科大学	BF	BF

 

 

 

私立歯学部偏差値ランキング　駿台・河合塾　2023年6月

大学	駿台	河合塾
東京歯科大学　1期	50	55.0
昭和大学　1期	50	52.5
大阪歯科大学　前期	49	50.0
日本大学　A方式	47	47.5
日本歯科大学生命歯学部　前期	47	47.5
愛知学院大学　前期A	47	37.5
北海道医療大学　前期スタンダード	46	35.0
明海大学　A	45	40.0
日本大学松戸歯学部　A　1期	45	BF
神奈川歯科大学　1期	45	35.0
朝日大学　1期	45	37.5
日本歯科大学新潟生命歯学部　前期	44	42.5
岩手医科大学　前期	43	35.0
奥羽大学　1期	43	35.0
鶴見大学　1期	43	35.0
松本歯科大学　1期	43	37.5
福岡歯科大学　A日程	43	BF