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【2025年度版】私立医学部学費ランキング完全ガイド|藤田医科大学が学費を大幅値下げ!特待生・地域枠・奨学金も徹底解説

目次

2026年度の私立医学部学費ランキングを全31大学分掲載!藤田医科大学が大幅値下げで話題となる中、国際医療福祉大学・順天堂大学など学費負担の少ない大学から特待生制度・地域枠・奨学金まで徹底解説。医師を目指す受験生・保護者必見です。

1.はじめに:私立医学部の学費は「下がっている」

私立医学部進学は多くの家庭にとって大きな経済的負担を伴います。
かつて私立医学部の学費は6年間で6000万円を超える大学も珍しくありませんでした。

しかし近年、「学費を引き下げて優秀な学生を集める流れ」が加速しています。
2026年度はついに2000万円台前半で通える大学
が複数登場し、
経済的に国公立大学医学部との差が大幅に縮まりました。

 2026年度 私立医学部 学費ランキング一覧(6年間総額・初年度納入金)

順位 大学名 6年間総額 初年度納入金
1 国際医療福祉大学 18,500,000 4,500,000円
2 順天堂大学医学部 20,800,000 2,900,000円
3 関西医科大学 21,000,000 2,900,000円
4 藤田医科大学 21,520,000 4,920,000円
5 日本医科大学 22,000,000 4,500,000円
6 東京慈恵会医科大学 22,500,000 3,500,000円
7 慶應義塾大学医学部 22,659,600 3,943,350円
8 自治医科大学 23,000,000 5,000,000円
9 東邦大学医学部 25,800,000 4,800,000円
10 昭和大学医学部 27,000,000 4,500,000円
11 大阪医科薬科大学 28,410,000 5,985,000円
12 東京医科大学 29,400,000 4,800,000円
13 産業医科大学 30,490,000 5,915,000円
14 日本大学医学部 33,100,000 6,350,000円
15 東北医科薬科大学 34,000,000 6,500,000円
15 岩手医科大学 34,000,000 9,000,000円
17 愛知医科大学 34,200,000 8,200,000円
18 聖マリアンナ医科大学 34,820,000 6,970,000円
19 東海大学医学部 35,000,000 6,400,000円
20 近畿大学医学部 35,827,000 6,804,500円
21 久留米大学医学部 36,200,000 9,200,000円
22 獨協医科大学 36,600,000 8,600,000円
23 杏林大学医学部 37,000,000 9,500,000円
23 兵庫医科大学 37,000,000 8,500,000円
23 埼玉医科大学 37,000,000 8,250,000円
26 福岡大学医学部 37,738,260 8,626,710円
27 北里大学医学部 38,948,000 9,008,000円
28 帝京大学医学部 39,372,000 9,362,000円
29 金沢医科大学 39,500,000 11,000,000円
30 東京女子医科大学 45,340,000 11,300,000円
31 川崎医科大学 45,500,000 10,500,000円

自治医科大学と産業医科大学には返還免除になる学費貸与制度があり、実質的な学費は低額になります。

学費の最も安い国際医療福祉大学医学部と最も高い川崎医科大学とでは6年間の学費に2700万円もの差があります。

2.注目トピック:藤田医科大学が学費を大幅値下げ!

2025年度最大のニュースは、藤田医科大学の学費引き下げです。
これまで6年間で約2980万円だった学費総額を828万円引き下げ、約2152万円にまで大幅削減しました。

この改定により、藤田医科大学は「私立医学部で4番目に学費負担の少ない大学」となりました。
特に中部圏の受験生にとっては、国公立医学部と併願しやすい現実的な選択肢となりました。

藤田医科大学は、これまでも国公立医学部志望の学力上位の受験生獲得のための入試改革を行ってきましたが、さらに一歩進めて学費改定に踏み切りました。

3.学費が安い大学の共通点

  1. いわゆる旧設医学部
    → 旧設医学部と言われる歴史と伝統を持った大学の学費が安い傾向があります。しかし、最近では国際医療福祉大学医学部と今回の藤田医科大学の値下げにより新設医学部の中にも学費負担の少ない医学部が出て来ました。
  2. 地域医療・公益性を重視
    → 自治医科大学・産業医科大学のように普通の私立大学とは違う「社会的使命型」の大学が、修学資金貸与制度で実質的な低学費を実現しています。

4.特待生制度とは?上位合格で学費が免除に

多くの大学で導入されている「特待生制度」は、学力上位者の学費を軽減または全額免除する仕組みです。

大学名 内容
国際医療福祉大学 特待奨学生Sは入学金、6年間の授業料全額免除
昭和医科大学 一般選抜1期上位合格者に初年度学費免除
日本医科大学 1年次、2年次の授業料500万円免除の特待枠あり
東京慈恵会医科大学 上位入学者5名の1年次授業料全額免除

この他にも様々な大学で医学部の特待生制度を持っています。 特待生制度を活用すれば、実質国公立医学部並みの学費で通うことも可能です。

5.地域枠制度とは?地元勤務で実質学費無料も

医学部の地域枠は、卒業後に一定期間自治体が指定する地元医療機関へ勤務する代わりに、奨学金を支給する制度です。

地域枠 特徴
東京都地域枠 授業料全額+生活費月額10万円を支援
静岡県地域枠 6年間で1440万円の支援
新潟県地域枠 6年間で最大3660万円の支援

地域枠は、この他にも茨城県、埼玉県、大阪府など様々な自治体が行っています。

医学部の地域枠は出身地制限があるものと、出身地の制限がなく全国の医学部志望者が出願できる地域枠があります。東京都地域枠は東京都出身者のみが出願出来る地域枠ですが、静岡県地域枠と新潟県地域枠は全国の受験生が出願可能な地域枠です。医学部の地域枠を検討する際には、出身地の制限について確認するようにしてください。

地域枠は医学部卒業後の勤務義務はありますが、安定した進路と経済支援を同時に得られる魅力的な選択肢です。

また、一般的に地域枠は一般枠に比べ合格最低点が下がる傾向にあり、合格のチャンスが広がります。昭和医科大学では医学部の入試結果を公表していますので下記にまとめました。400点満点の1次試験合格最低点です。

 

昭和医科大学医学部2025年度一般選抜1期の合格最低点

 

一般枠 232点
新潟県地域枠 220点
静岡県地域枠 205点
茨城県地域枠 209点
山梨県地域枠 203点

 

一般枠と山梨県地域枠では、なんと29点もの差があります。1科目5点ほどの差です。

 

6.奨学金制度まとめ(給付型・貸与型)

🔹 大学独自の奨学金

  • 昭和医科大学:「シンシアー奨学金」…2,3,4年次の授業料相当分を支給
  • 北里大学:「北里大学給付奨学金」…学費年額の2分の一を給付
  • 日本大学:「医学部同窓会就学奨学金」…5,6年次の学費相当額を貸与

🔹 公的奨学金

  • 日本学生支援機構(JASSO):第一種(無利子)・第二種(有利子)
  • 自治体医師修学資金制度:勤務条件付きで返済免除になるものも

特に地方自治体の奨学金は、地域枠とセットで学費+生活費の全額カバーも可能です。

7. 学費以外にかかる費用も忘れずに

費用項目 目安金額(年間または総額)
寮費・家賃 60〜100万円/年
教科書・実習道具 約100万円(6年間)
国家試験対策・模試代 数十万円
海外研修・実習費 大学によって追加

学費だけでなく、生活費・教材費も含めた総合的な費用計画が重要です。

医学部生でもアルバイトをする学生は少なくありません。部活などの費用はアルバイトで捻出している医学生が一般的です。医学部生のアルバイトで多いのは家庭教師、塾講師などが挙げられます。

8.まとめ:私立医学部を学費で諦めることはありません!

ポイント 内容
学費引き下げが加速 藤田医科大学が2152万円へ大幅値下げ
 特待生制度が充実 成績次第で実質無料の大学も多数
地域枠・奨学金が手厚い 自治体指定の医療期間勤務で返済免除
学費差が縮小 国公立との費用差が1/3以下に

9. おわりに

2025年度は「私立医学部=高額」という固定観念が大きく変わる転換点とも言えると思います。
ここ数年、関西医科大学や大阪医科薬科大学などが医学部の学費を下げて来ました。その流れは途切れることなく今年も続きました。

特に新設医学部の藤田医科大学の動きは他校にも影響を与えることが予想されます。2年前には、関西医科大学の学費引き下げに呼応して大阪医科薬科大学も医学部の学費を下げました。

藤田医科大学の学費改定を見て、同じ愛知県の愛知医科大学も学費引き下げに向かうかもしれません。
今後さらに私立医学部で「学費低減」が進む可能性があります。

これまで見てきたように、 経済的な理由で医師を諦める時代は終わりました。
情報を早くつかみ、制度を上手に活用すれば、
誰でも現実的に医学部を目指せる時代です。

 

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