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私立医学部受験で過去問は、いつから、どう使えばいいか

目次

1.はじめに

私立医学部入試は、大学ごとに出題傾向や難易度が大きく異なります。たとえば昭和医科大学は「オーソドックスな問題を大量にスピーディーに解かせる傾向」があり、杏林大学は「生物の論述問題が多い」ことが知られています。順天堂大学は「総合力重視」で英語長文には医学関連テーマが頻出、日本大学や東邦大学は数学の計算量が多く、時間配分が合否を分ける大学です。

このように大学ごとにクセがあるため、合格を目指すなら過去問演習が必須です。本記事では、受験生と保護者に向けて「過去問はいつから始め、どう使うべきか」を丁寧に解説していきます。

2.過去問演習の重要性

私立医学部の過去問演習が欠かせない理由は大きく4つあります。

(1)大学ごとの傾向把握

    • 東京医科大学は英語長文の分量が非常に多く、読解スピードが重要。
    • 北里大学は生物の知識問題が多く、典型問題を確実に取る力が求められる。

例を挙げましたが、このように大学ごとに特徴がはっきりしているのが私立医学部入試です。

(2)時間感覚の習得
医学部試験は「問題量が多く、時間が足りない」と感じることが多いです。例えば、日本大学や東邦大学は数学・理科の問題量が多いため、過去問演習で時間配分を鍛えておく必要があります。

(3)弱点の発見
たとえば、昭和医科大学の化学は有機化学が多いので、過去問を通じて「自分は有機化学が固まり切っていない」と気づくことができます。

(4)戦略の確立
過去問を通じて「この大学なら自分は得点しやすい」と見極められるため、出願戦略にもつながります。

3.いつから過去問を始めるべきか

高3春〜夏の段階

この時期は基礎固めが中心ですが、過去問を一度見て「大学ごとの傾向を知る」ことは非常に有益です。そして「どこまでやればいいのか」を知ることは非常に重要です。

  • 東邦大学の英語を見れば、長文の量が他大学に比べて多いことに気づけます。
  • 関西医科大学の数学ではグラフを書かせる問題が目立ち、「グラフを書かせる問題への対策も必要だ」とわかります。

「今の自分がどの大学の形式に相性が良いか」を早めに確認できる点がメリットです。

高3秋以降の本格演習

基礎がある程度仕上がった秋からは、本格的に5〜10年分の過去問を解きます。

  • 順天堂大学:幅広い知識とスピードを要求されるため、複数年度を解いて出題範囲を徹底分析。
  • 北里大学:毎年似たパターンが出るため、過去問演習が得点アップに直結。

大学ごとに5〜10年分を解くことで、その大学の出題傾向を肌で知ると同時に、慣れて行きます。

直前期の実戦練習

1〜2月の直前期は「本番シミュレーション」として活用します。

どの問題から解くのか、全問に手を付ける時間はあるのか

こうした演習を繰り返すことで、時間配分の最適化と本番慣れが進みます。

4.過去問の具体的な活用法

まずは形式に慣れる

過去問を解く前に「問題冊子を眺める」だけでも効果があります。

  • 福岡大学 問題そのものは難しくはないが、その分ミスが許されない
  • 金沢医科大学:マーク式で難問は少ないがスピード勝負。

形式を知るだけで「何を優先して学習すべきか」が見えてきます。

制限時間を意識して解く

  • 日本医科大学の数学は、時間的に厳しく手際よく解くことが欠かせません。
  • 大阪医科薬科大学の化学は記述式で国公立並みの難しさ。

必ずストップウォッチを使い、時間配分を意識して解く練習を積みましょう。

復習で知識を定着させる

自分では出来ると思っていた問題で解けなかったら必ずやり直しを

「なぜ間違えたのか」を突き止め、基礎に戻って補強する姿勢が大切です。

弱点補強に役立てる

  • 毎年「有機化学」で失点する → 有機の構造決定を重点的にやり直す。
  • 英語長文で医学系テーマに弱い → 医学英単語集や専門テーマの読解練習を加える。

過去問で弱点を見抜き、それを潰していくことが効率的な勉強法です。

5.保護者ができるサポート

学習計画を一緒に立てる

「10月に東京医科を3年分」「11月に東京慈恵会を2年分」というように具体的なスケジュールを立てると、受験生の学習が整理されます。

精神的な支えになる

  • 比較的に取り組みやすい問題の帝京大学の過去問で合格最低点に届かなくても、「今の段階では当然、ここから伸びる」と声をかける。
  • 記述問題で失敗しても「論述は練習すれば必ず伸びる」と励ます。
  • 入試が近付くと諦めてしまう受験生は少なくありません。最後までやり切ることが合格の秘訣ですので、しっかりと受験生を支えてあげてください。

数字に一喜一憂しすぎず「努力の過程」を認める姿勢が大切です。

無理のない環境づくり

特に直前期は生活リズムが乱れやすいため、保護者が「睡眠・食事・休養」の管理を見守ることが合格力を支えます。

6.よくある失敗と注意点

  • 基礎固め前に過去問にのめり込む:たとえば春から順天堂の過去問を解いても難しすぎて挫折することが多くあります。
  • 復習不足:出来るはずの問題で出来なかった場合、そのままにしておくと同じ問題で取りこぼすことになります。
  • 苦手科目を避ける:得意科目の得点より苦手科目の得点の方が伸びやすいものです。少なくとも足を引っ張らないところまでは持って行ってください。
  • 合格最低点を軽視:多くの医学部では7割取れれば合格です。全て解こうとするより「合格点を取る戦略」が大切です。

7.まとめ

私立医学部受験において、過去問は「合格の羅針盤」です。

  • 春〜夏:形式を知って勉強の方向性をつかむ。
  • 秋〜冬:5〜10年分を本格的に演習し、傾向分析と弱点補強。
  • 直前期:本番シミュレーションで時間配分を磨く。

保護者は「計画」「精神的支え」「生活環境」を整えることで、子どもの努力を最大限に引き出せます。

志望校ごとに傾向を分析し、過去問を「戦略の武器」として使いこなすことが、合格への最短ルートです。

 

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