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私立医学部志望者は共通テストを受けるべき?メリット・デメリットと受験戦略徹底解説

目次

1.はじめに

医学部受験は、他学部に比べて圧倒的に競争率が高く、合格を勝ち取るためには綿密な戦略が欠かせません。その中で、多くの受験生や保護者が頭を悩ませるのが 「共通テストを受けるべきか?」 という問題です。

国公立医学部を志望する場合には必須ですが、私立医学部のみを考えている場合には必須ではありません。では、果たして受験する価値はあるのでしょうか。本記事では、私立医学部入試における共通テストの位置づけやメリット・デメリット、そして判断の基準について丁寧に解説します。

2.私立医学部入試の基本構造

私立医学部入試の中心は、各大学が独自に実施する一般選抜(学力試験)です。
主要科目は以下の3つで、多くの大学では学力試験に加えて小論文や面接が課されます。

  • 英語
  • 数学(ⅢCまでが多い)
  • 理科(物理・化学・生物から2科目選択が多い)

一方で、共通テストは必須ではありません。したがって「私立一本」で受験する場合には、共通テストを受けずに大学独自試験だけで勝負することも十分に可能です。

3.共通テストの位置づけと利用方式

近年は、私立医学部でも 「共通テスト利用入試」 を導入する大学が増えています。方式は大学によって異なり、大きく以下の3つに分けられます。

(1) 共通テスト利用型

学力試験は大学独自試験を課さず、共通テストの得点と面接などで合否を判定する方式です。
例:東北医科薬科大学医学部、聖マリアンナ医科大学、藤田医科大学、福岡大学医学部など

(2) 併用型

共通テストの得点と大学独自試験の結果を組み合わせて合否を判定します。
例:国際医療福祉大学医学部、順天堂大学医学部、関西医科大学 など

このように、共通テストは「受けなくてもいいが、受けておけば受験の幅が広がる」位置づけです。

一方で、私立医学部の共通テスト利用入試は募集人員が少ないこともあり、ボーダーラインは85%から90%程度と非常に高くなり、国公立医学部のボーダーライン以上の得点が必要となります。共通テストでこれくらいの得点が取れる受験生は、通常の私立医学部一般選抜で十分に合格出来ます。

4.共通テストを受けるメリット

(1) 受験機会の拡大

共通テストを受けていれば、共通テスト利用入試や併用型入試に出願できるため、併願校の選択肢が広がります。私立医学部受験は倍率が10倍を超える大学も珍しくなく、受験チャンスを少しでも増やすことは大きなメリットです。

(2) 学力の客観的評価

共通テストは全国規模で実施されるため、自分の学力を全国レベルで客観的に測定できる機会になります。模試とは異なり、本番試験での緊張感の中で実力を試すことは、入試直前期の力試しとしても有効です。特に現役生にとっては「本番入試」を経験しておくことは、以降の医学部入試にいい影響を与えます。

(3) 国公立との併願が可能

「第一志望は私立医学部だが、国公立も視野に入れたい」という場合、共通テストは必須です。受けておけば進路の選択肢が広がり、将来的な方向転換にも対応できます。共通テストの結果を見て、国公立医学部の受験を考えることが出来ます。

5.共通テストを受けるデメリット

(1) 学習負担の増加

私立医学部は「英語・数学・理科」の3教科が中心ですが、共通テストでは原則的に国語や社会も必要になります。勉強範囲が広がるため、主要3科目に集中できなくなるリスクがあります。

共通テストの英語、数学、理科だけを受験することも可能ですが、共通テストは問題が独特ですので、「私立医学部対策」の他に「共通テスト対策」も必要になります。

(2) 試験日程の負担

共通テストは1月中旬に行われますが、これは私立医学部の一般入試直前の時期にあたります。準備や試験の疲労が、その後の本命試験に影響を与える可能性があります。

(3) 合格直結度の低さ

共通テスト利用入試は募集枠が少なく、合格点も高いため、「滑り止め」としての機能は弱いのが現実です。共通テストで高得点を取らなければ合格にはつながりにくい点を理解しておく必要があります。

6.共通テストを活用する受験戦略の例

(1) 併願戦略に強みを持たせる

共通テストを受けておくことで、一般入試だけでなく「共通テスト利用入試」にも出願可能になります。結果として、受験できる大学数を増やし、合格可能性を高める戦略が取れます。

(2) 模試代わりに活用する

共通テストは全国規模の試験であり、入試本番直前の力試しとして活用できます。特に共通テストの英語や数学は私立医学部の出題傾向と異なる部分もありますが、学力の最終チェックには有効です。

(3) 国公立を視野に入れた準備

国公立医学部は共通テスト必須のため、「国公立も受けよう」となった時の保険にもなります。最終的に私立一本に絞ったとしても、共通テストを受けておけば進路の幅が狭まることはありません。

現実的なことでは、医学部の合格が叶わなかった時に医学部以外の国公立大学への進学が可能です。「偏差値50くらいの国公立大学」はたくさんあります。医学部志望者にとっては十分に「すべり止め」になります。

7.判断の基準:受けるべきか否か

共通テストを受けた方が良いケース

  • 国公立医学部との併願を検討している
  • 勉強に余裕があり、国語や社会の対策にも手を回せる
  • 出願できる大学を増やして合格可能性を高めたい
  • 万一、医学部に合格出来なかった場合、他学部進学を考えている

受けなくても良いケース

  • 私立医学部一本に絞り、国公立を受ける予定が全くない
  • 勉強時間が限られており、主要3教科に集中したい
  • 共通テスト利用入試に魅力を感じていない

8.保護者が意識すべきポイント

保護者の方にとって大切なのは、「共通テストを受けるかどうか」を子ども任せにせず、一緒に戦略を考える姿勢です。

  • 共通テストの準備が本命の勉強を妨げていないか
  • 志望校の方式に共通テスト利用があるか
  • 本人の性格(試験が多い方が安心か、少ない方が集中できるか)

これらを見極めたうえで、無理のない受験計画を立てることが、最終的に医学部合格につながります。

9.まとめ

私立医学部志望者にとって共通テストは、「必須ではないが、受けておけば受験の幅を広げられる武器」ではあります。

  • 国公立や併願校を視野に入れるなら受けるべき
  • 私立一本なら無理に受けなくても良い

というのが現実的な結論です。

受験生自身の学習状況や志望校、そして性格に応じて柔軟に判断することが、医学部合格への近道になるでしょう。

 

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